ニュージーランド留学サポート日記

ニュージーランドに娘を留学させた母のつぶやき

留学費用の返金

前回の投稿後、新型コロナウィルスの罹患者が増え始め、経済の先行きも不安を感じつつもまだ完全に留学断念はしていなかったのだが…。


そんな中、4月の2日に このブログを読んで下さったNZ在住の日本人の方から現地の状況等についてと、日本の生温さについてコメントとメールを頂いた。


その方の情報から、もう今年どころか来年だって留学なんて無理なのかもと思った。


案の定、世の中の状況は日増しに悪くなっていった。


もう今回の留学は諦める事にして、留学費用を返金してもらう事にした。


日本の緊急事態宣言前だったが、罹患者が少なかったニュージーランドも患者が増え始めていたし、不況や企業の経営破綻もあるのではないかと思い、昨年末に支払った費用(庶民の我が家とっては大金)が果たして戻ってくるのか心配になった。こんなご時世だから、留学ビジネスの会社は大打撃だと思うので、あちらの学校にもしもの事があったり、日本の留学エージェントがつぶれたりする可能性も考えられるからだ。


エージェントに

「今年はもう行けないと思うので返金して欲しいのですが、無事留学資金は戻ってくるという保障はありますか?」

と尋ねると、

「弊社が保証できる事ではありませんが、Public Trustなのでまず間違いありません。」

とメールで返事が来た。


少し安心したが、「あれっ? そうなんだ。支払った費用は留学エージェントが責任持って返すのではないのだ」と、初めて知った。


更にしばらくしてから心配で、その後の進捗状況を確認するメールを送ると、

「〇〇様がご懸念されている事も学校にはお伝えしておりまして、学校からも同様に連絡いただいております。今、順番に皆様(コロナで留学取りやめした方々)のご返金はされているそうです。今回の返金手続きには、今までと違い追加書類がかなり必要になっているそうで、時間がかかっているそうですが、手続きはすでに始められています。現地より返金が有り次第、お振込みさせていただきますね。またお振込み時にはご連絡させていただきます。ニュージーランドの方も現在、外出自粛中の為、返金手続きには少し時間がかかるかもしれないという事ですのでご了承ください。授業料や滞在費はPublic Trust (公益信託)に保管していただいているので、もし△△校に万が一のことがあったとしても〇〇様の費用をご返金いただけます。」

と返事があり、更にイースター前に

「△△校より連絡ありました。本日、Public Transferから最終処理の確認があったそうです。

きっと今月中には返金処理が完了するのではないかという事です。少しご安心いただけると幸いです。送金されましたら、連絡が入りますのでまたお知らせいたしますね。来週はイースターなので、来週末か再来週になるかとは思います。」

と報告があった。


そして本日、無事留学費用は返金された。


この返金だけど、エージェントに支払った日本円がそのままで返金されるのではない。エージェントを通して支払った留学費用はPublic Trustからニュージーランドの学校に渡り、それを返金してもらう場合は現地のレートでの返金の為、為替の影響を受ける。それは返金の話をした4月頭に聞いていたので、為替の差損は覚悟はしていた。しかし、今回の様な有事がなければ、返金は為替の影響によるリスクがある事も気がつかなかった。それとキャンセル料と、入学しなくても入学手続きはしていたから、それも差し引かれる。


まぁ、無事返金されたので安心はしたが、正直、留学ってリスクがあって、お金持ちなら痛手はないのかもしれないけれど、庶民にとっては怖いものなんだなぁと思った。渡航先で非常事態が起こって、急に帰国しなくてはならなくて、留学を全う出来ないばかりか費用も返ってこない事もあったり、逆に帰れず現地で余計な費用がかかったりする事がなきにしもありず。実は常にリスクをはらんでいるのだと感じた。


だけど非常事態宣言も出て世の中がこんな状況だから、無駄になってしまった手続き費用やその労力・為替の差損については、勿体ないとかは全く思わない。とりあえず、家族みんなが無事に生きているのだから。


今はstay homeしながら、家族で毎日、とにかく栄養満点で美味しいご飯を食べようと思う。


娘も留学は出来ない事態を悲観もしていないし、受け止めてている。


最近、「コロナが憎い」って言う言葉をよく耳にする。相手が見えないので私は憎しみは感じないが、普段当たり前に出来ていた事が出来なくなった事と、またこれがいつまで続くのか見えないという辛さはあるけれど、stay homeしながら自分の出来る事をしっかりやっていこうと思う。


※ stay homeの自粛期間はグルテンフリーのお菓子作りをよくしていました。おからクッキー他。