ニュージーランド留学サポート日記

ニュージーランドに娘を留学させた母のつぶやき

NZ生活7週目 (引越し1)

娘が週末に引越しをした。
学校で楽しく過ごせてはいるが、
実はホームスティ先のホストマザーとの相性があまり良くなかったのだ。


しかしあからさまに険悪だったわけではないし、子供たちとも仲良くできたいた。しかし、ホストマザーはシングルマザーで仕事も持っており、子供たちも幼児でとにかく多忙のため、毎日顔つきも険しくなる。なので言いたいことがあって相談したくても、「今相談したら、ホストマザーの家事が回らなくなる」と思い、娘もそんなマザーに遠慮がちで何かと気を使っていたのだった。そんな生活で娘は気が抜けなくなっていた。


多忙だから、丁寧な対応や説明をしてくれる余裕がない。いつも突然説明もなく、「車に乗って!」と言われ、ホストマザーの外出に付き合わされる。(ニュージーランドは未成年の子どもを家に残しての外出は法律で禁止されているから仕方ないのだが。)そんな生活に戸惑いや居心地の悪さを感じた娘は3~5週目頃何度か私にも「ホームスティ先を変えたい」と娘は訴えてきた。


しかし、ホームスティ先は「グルテンフリー」の難しい食生活の娘を受け入れてくれた安心安全は保障されている。食事も申し分ない。だから娘には「安心安全なのだから、厳しい寮に入ったと思えば?」と諭したが、6週目も「ホームスティ先を変えたい。ホストマザーの性格がきつい」と訴えてきた。また、時々ホストマザーが外出する時は近所に住む彼女の母親が面倒を見に来るのだが、そのグランマも厳しい人。毎日頑張って登校している娘は休日くらいのんびりしたのだが、グランマは「もっと読書しろ!」という感じで、くつろぐのを許さない。それも辛かったらしい。


そんな娘の気持ちを察したのが学校のホームスティコーディネーター。同時にたまたまだが、娘を受け入れてもよいという新しいホームスティ先候補が見つかったのもあり、コーディネーターはホストマザーにヒアリングしてくれた。それによるとホストマザーも娘が家でくつろげていないのが分かっていたようなので、「娘が引越ししたいならすぐに引越しをしてほしい。その方がお互いのため」との意見だった。その話をした3日後の週末にスピード引越しをした。


これは娘が悪いとか、ホストマザーが悪いとか、そういうことは言えないし、言うつもりもない。娘は慣れない他人の家で頑張っていたし、また、食事の難しい娘を受け入れて世話して下さったホストマザーにも感謝しかない。それに実際の状況は私も見ているわけではないから、これに関しては何も言えるはずがない。


ついでにニュージーランドの結婚事情について。
この国は同棲を3年続ければ、結婚しているのと同じ権利を持てるそう。だから最近のニュージーランドは事実婚が増えているそうだ。


娘のホストマザーは離婚したのか、結婚しない形をとって出産したのかその辺はどうかは分からない。でも子供たちは週に1度、実父の家にお泊りして過ごす。ホストマザーはシングルマザーだけど楽しく子育てして、自分らしく生活していた様だ。知的で才能豊かで美しい人だったらしい。


そんな多様な人のライフスタイルを間近で見られたのも、娘にとっては貴重な体験だったのではないかと私は思う。